「フローラル系」「ウッディ系」「シプレ系」。香水の説明でよく見るけど、正直ちょっとイメージしにくい言葉もあるよね。
でも香りの系統が分かってくると、香水選びはかなり楽になる。「好きな香水の系統」が分かれば、同じ系統から次の一本を探せるし、知らない香水も説明文だけでだいたい想像がつくようになるから。
この記事では、香水業界でよく使われる「フレグランスホイール」という分類をもとに、香りの系統をまとめていくね。

香水の系統は、ワインでいう「赤・白・ロゼ」みたいなもの。大まかな分類を知っておくと、細かい違いもだんだん分かってくるよ。
この記事でわかること
- フレグランスホイールとは何か
- 4つの大きな系統と、それぞれの特徴
- シプレ、フゼア(Fougère)、グルマンなど、よく見る系統名の意味
- 自分の好きな系統の見つけ方
フレグランスホイールとは?
フレグランスホイールは、香水の香りを円の上に並べて分類した図。香水の分類の専門家マイケル・エドワーズが1980年代に考案したものが有名で、今も香水の販売や分類で広く参考にされている。
円の中で隣り合う系統は香りの性質が近く、向かい合う系統は性質が大きく違う。なので、好きな系統の「隣」を試すと、大きく外さずに新しい香りを開拓できる。

色相環の香り版だと思ってもらえればOK。隣り合う色が似ているのと同じ考え方だね。
大きな4つの系統
フローラル系(花の香り)
ローズ、ジャスミン、スズラン、ピオニーなど、花の香りが中心。香水の中でいちばん種類が多い系統。
- 印象:華やか、やさしい、女性らしい
- 細かい分類:一輪の花を表現した「ソリフロール」、複数の花を組み合わせた「フローラルブーケ」、粉っぽくやわらかい「パウダリー」など
- 代表的なイメージ:ミス ディオールのようなローズ系
アンバー系(オリエンタル系)
バニラ、アンバー、シナモン、樹脂など、甘くスパイシーで温かみのある香り。以前は「オリエンタル系」と呼ばれていたけど、最近は「アンバー系」と呼ばれることも増えてきた。
- 印象:官能的、温かい、大人っぽい
- 細かい分類:やわらかい「ソフトアンバー」、ウッディと組み合わせた「ウッディアンバー」など
- 合う場面:秋冬、夜のお出かけ
ウッディ系(木の香り)
サンダルウッド、シダーウッド、ベチバー、パチュリなど、木や土を思わせる香り。
- 印象:落ち着き、知的、ユニセックス
- 細かい分類:苔の香りを含む「モッシーウッズ」、乾いた木の香りの「ドライウッズ」など
- 合う場面:仕事、秋冬、メンズ・ユニセックス香水に多い
フレッシュ系(爽やかな香り)
シトラス、グリーン(葉や草)、ウォーター・マリン(水や海)、フルーティなど、軽く明るい香り。
- 印象:清潔感、爽やか、カジュアル
- 細かい分類:「シトラス」「グリーン」「ウォーター」「フルーティ」
- 合う場面:春夏、オフィス、初めての香水
よく見るけど分かりにくい系統名
シプレ
ベルガモットなどの柑橘をトップに、オークモス(苔)やパチュリをベースにした香り。キプロス島(フランス語でシプレ)にちなんだ名前で、1917年に発表されたコティの「シプレ」が原型と言われている。上品で少し渋い、大人っぽい香りが特徴。
フゼア(Fougère)
フランス語で「シダ」の意味。ラベンダー、クマリン(干し草のような甘い香り)、オークモスを組み合わせた香りで、メンズ香水に多い。いわゆる「石けんっぽいけど少し甘い、大人の男性の香り」のイメージ。
グルマン
フランス語で「食いしん坊」の意味。バニラ、キャラメル、チョコレート、コーヒーなど、食べ物やお菓子を思わせる甘い香り。1990年代に人気が広がった比較的新しい系統。

コーヒーの香りの香水もグルマン系。別の記事でまとめているので、気になる人はこちらもどうぞ。

自分の好きな系統の見つけ方
ステップ1:好きな香水を3本書き出す
今持っている香水、昔好きだった香水、人がつけていて「いいな」と思った香水。3本あれば十分。
ステップ2:公式サイトや比較記事でノートを調べる
香水の公式サイトには、トップ・ミドル・ラストのノート(使われている香料)が書かれていることが多い。このブログの比較記事でも、比較カードに各ノートを載せているよ。
ステップ3:共通する香料を探す
3本のノートを並べて、共通して出てくる香料を探す。「3本ともムスクが入ってる」「全部ローズ系だった」みたいに、思わぬ共通点が見つかったりする。そこが好きな系統のヒントになる。
| 例:共通していた香料 | 好きな系統の可能性 | 次に試すと良さそうな系統 |
|---|---|---|
| ムスク、ホワイトフローラル | フローラル(パウダリー寄り) | ソフトアンバー |
| ベルガモット、ラベンダー | フレッシュ、フゼア | アロマティック、ウッディ |
| バニラ、トンカビーン | アンバー、グルマン | ウッディアンバー |
| シダー、ベチバー | ウッディ | モッシーウッズ、シプレ |
ステップ4:隣の系統を試す
フレグランスホイールでは、隣の系統は性質が近い。好きな系統が分かったら、まずはその隣の系統を試してみて。いきなり正反対の系統に飛ぶより失敗しにくいよ。
系統を知るとプチプラ香水選びにも役立つ
ハイブランドの香水が高くて手が出ないときも、系統と主要な香料が分かっていれば、同じ方向性のプチプラ香水を探しやすくなる。このブログの「似ている香水」の比較記事も、ノートの共通点から似た香りを探すという同じ考え方で書いているよ。

まとめ
- フレグランスホイールは、香水の香りを円で分類した図
- 大きく「フローラル」「アンバー(オリエンタル)」「ウッディ」「フレッシュ」の4系統
- シプレ、フゼア、グルマンなどは、特定の香料の組み合わせを表す系統名
- 好きな香水3本のノートを並べると、自分の好きな系統が見えてくる
- 次の一本は「好きな系統の隣」から試すと外しにくい
【最後に】この記事を書いた人


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